不思議なんだけど、白内障の手術をして以来、本を読まない。
コロナ禍の騒ぎで、気持ちが落ち着かない?
自粛自粛の期間も・・・ぼ~っとしていたみたい。
眼の白内障手術と重なって、脱臼肩の痛みもあって、
日常生活を送るだけで緊張続きだったからね。
今朝、BS、NHK、アナザーストーリーで小松左京氏を扱っていた。
彼の作品は科学的専門性が、かなり高いということ。
アメリカの文献まで調べたうえでの作品だということ。
少年の日に、戦災に遭って、悲惨な厳しい情景を眼にしていたとのこと。
勿論【日本沈没】は発売後、すぐに、読んでいる。
大ベストセラーでしたものね。
その後、阪神淡路、東日本、広島、熊本と、水害に襲われるたびに、
この本を思い出して、「日本沈没になる」と、口にしていた・・・
そして、いよいよ、フィクションであったはずの新型コロナウイルスの登場。
春からの長くて怖いコロナ禍の中で、
人類そのものが滅びるのでは?という恐怖を想わないではいられなかった日々。。
すでに、小松左京氏は、1965年の著作【復活の日】で、
ウイルス兵器について書いていたというじゃないですか!。
彼の作品なら読みたい…慌てて、鎌倉駅前の【島森書店】まで出発。
「雨降るぞ!」って旦那の声を後ろに・・・

まだ読み始めたところ。
眼鏡なしで文庫本が読めるなんて、
思いもしなかったからおどろいたのなんの。
最近、立っていると、腰がすぐ痛くなって座りたくなる。
隣にできた瀟洒な店に入ってコーヒーを頂く。
【MUJI】・・・・あの【無印良品】が経営しているんだって・・・
上の階はホテル【メトロポリタン】。二年前まで、ここは鎌倉警察署。
無印良品が並んだ隣に喫茶室。広くて気分の良い店内。

こういったスタイルを好みそうな上品な若い二人連れが多い。
私みたいな一人で寛ぐ主婦らしき姿もちらほら、さすがに婆は珍しいかな?
何だってかんだって、自動・・機械に弱いから店員さんを煩わせてお支払い。
なんて不便極まりないことでしょう!Suicaでお支払い!
店を出て右手を振り返れば段葛。

さっきの雨で散り敷くさくら紅葉。その上を快活に歩く付属小の子供達。
駅前でバスを降りる頃、驟雨に襲われたけど、すぐ晴れて・・
涼しくなった風の中、4500歩のお買い物散歩。
想うに、視力回復の確認をするのが怖くて、読書を避けていたかも?。
後悔するのは嫌だから・・・先延ばしにしていたのかも。
なんだって高を括るくせに気弱なんだから・・。
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この年齢になると、いろいろなものが見えてくる。
今日は、教育について・・・
教育ママともてはやされたのか、揶揄されたのか・・・その時代のママでした。
思うように育たない‥・学力、成績・・・長男を前に情けないと嘆きつつ
出会った友人、機会、に恵まれ、先祖や親の積善効果あってか・・・
歳を経る度に、むすこは良い方向へと成長して・・・結果は、願った大学へ、そして職場へと。
難しいであろう人的環境や、組織の要求を、上手くすり抜ける精神力も有りそう。
ついでに、周りから愛される資質も・・・
もちろん、医者や教授、学者、世に言うエリートでは無いが、
親から見れば、丸の内で働く望外の姿。
私自身、45年間、公文式教室を営みながら
様々な教育機関…幼児教育、塾、学校・・・の情報を見聞きして、
それらの基に教育されてきた子供達が、大人になった現在の姿を観れば、
これこそが真実だとおもえる本にであえました。
子供自身の力・・・先祖から受け継いだDNA
暖かく見守る環境・・・家庭と学校
出会える人々に恵まれる運・・・友人、指導者そう思うからこそ、
神社仏閣、教会、モスクとあらゆる祈りの機会を大切にしてきた。
だって、あとは、祈念するしかないでしょ。
親の教育次第だなんて・・思い上がりも甚だしい。
教育次第だとしたら、こんなに簡単なことはない
そうはいかないから、人生は不思議で面白い。
昨日、駅のエレベーターのなか、愛らしい男児を見れば、手を振り
清げなママさんには、「賢そうな良いぼうやね」と微笑みかける。
親子の姿を観れば、エールを送り、幸多かれと祈りたくなるこの頃・・・
仕事のお仲間に、絵本を愛して、毎日、ブログやFBで、
紹介してくださる方がいます。
そして、エンデイングは、【絵本力に感謝】。
K教育団体は、子供たちへの読書教育に力を入れているのですが、
この方の粘り強い活動にはいつも頭が下がります。
影響を受けた私の、お薦めはこの本!

先日NHKで取り上げられていたの見て、昨日買ってきました。
そう、子供の頃、毎日毎日、嫌なことばかりでした!そして、今でもよ!
「転んじゃえばいいのに!」って、言いたい日が有ります!
恨みがましくなるのです。
でもね、この本を見て、みんな同じ、私だけじゃないんだと、
嫌な、みじめな気持ちを促す人や事象の後ろに張り付いて、
喜んでいる天邪鬼さんに負けないようにしましょう!。
そして、誰かさんが、気づいて,何にも知らなくても、
「あら、元気?」って言って下されば・・・オーライ!
私、やっているみたい。
元気なく下を向いたり、いろいろ振り回して、プンプンしながら下校する少年少女たちに
「お帰りなさい!早いね」って声を必ずかけます。
迷惑そう?
いえいえ、彼女彼らは、かならず、頷いたり、ハイって答えたり。
すれ違うジジババさんに、「お暑いですね。」って。
忙しそうなママさんに、「お疲れ様、頑張ってね」って。
そんなことで、彼女彼らの哀しみが薄くなったら良いなあ・・・。
大好きな絵本、【大家さんと僕】を出したカラテカの矢部太郎くん、
吉本騒動とは無関係に、元気になってほしいですね。
「読みたい本が無いなあ~」なんて不遜な思いでこの半年。
先日、Fbで、お若い・・といっても60代?の投稿に【しろばんば】への称賛を拝見。
井上靖の自伝的名作、高校生時代によんだはず。
生意気盛りの感想は・・・井上靖って複雑な育ちなんだ・・・・ということ。
自分の成育歴に重なる部分もあって、
子供を巡る周りの大人たちの行為や言葉、想いなどなどに、共感も覚えたはず。
世間は十連休中にて、さすがに、出かける場所も用事もなく、
ショッピングのついでに、【しろばんば】を購入。
三日かかって読破。結構厚い本なのよ。

内容は・・・
私と一世代?二世代?の差があるから世相も風景もかなり古い。
それでも,人情に変わりはなく
複雑な家族関係のなかで、大人たちの思惑や錯綜する想い、
自分への愛情の推量、などなど、今の時代に変わらぬ心情心理。
6歳から・・・思春期までの、知らん顔しながら、見つめ、覚えていたことの数々のみ。
しかも、主人公を巡る人々の死が、老いも若きも血縁の有無もなく流れていること。
読んでよかったです。
なぜか、楽しかったです。
なるほどFb仲間が賞賛するはずです。理由は?
貧しく苦労の多い山村に在って、
そこに暮らす子供たちの無邪気さ、大人たちの慮り、主人公への愛情、
そして、鎌倉に近い、慣れ親しんだ伊豆、天城峠周辺の風景、
どれもこれも、なぜか私には懐かしいから。
持論、「子供って賢くて観察力あって、油断できない」を証明してくれたから。
何より、全編に流れている、登場人物への、作者の共感と温かいまなざしが
高潔で上品であることに感動したから。
私.・・・、生母を3歳で亡くし、祖父祖母、伯父伯母に預けられ
6歳にして得た継母を巡る様々な大人の関係?思惑?心情?に触れ
生母の熱い哀しみや、継母の苦悩さえも、
じっと見つめ、しかも知らん顔して、稚気、幼気を演じて居た・・・、
なかなかにして、生意気な、気の利いた、娘だったこと、
良かったのか?悪かったのか?
文才が有ったら、小説に書けたのにね。(^_-)-☆「
久しぶり、一日中を読書して過ごすなんて。
このところ、視力の衰えのゆえか、
精神的な劣化によるのか、根性無しになったのか、
遠ざかっていた読書。
今朝、ふっと思い立って、一日中、この本と付き合う。
ニ三か月前、本屋に入った折に購入して、積んであった本。
著者 内館牧子さんは、
相撲審議委員会の元メンバーとしてのみ知ってはいたが、
題名に惹かれて、ほんの気紛れもあって、手にした本。
表紙のイラストは、まさしく近年の元気なジジババの姿。
これってさあ・・たぶん・・・と皮肉れた興味も。

面白かった~!
評論とか随筆とか、老後の生き方への説教とかではない。
筋立てに、ドンデンが有ったりして、愉快痛快、これぞ小説!
78才の婆の、親として、妻として、どうあるべきか・・
老後の在り方についての痛烈な作者の持論が満載。
あれれ、私自身の持論とも重なっている!
全ページ、まさしく、「そう、そう」、という感じ。
偽装を続ければ、それが真実の姿に成る!。
人は観た眼が7割!
外観を装えば、意欲が増す!
避けられない老化や衰退にまかせず、
【痛いなあ】と言われる、無理な若作りをするのではなく、
かといって、なすがままの、怠惰なナチュラル・・でも無く、
いつも、緊張して、気配りして、品格ある老人に。
少しでも、綺麗なお婆さん、素敵なお爺さんが増えたら良いなあ。
そうじゃないと、街中が茶色や灰色になって・・・、
日本の活気が失せる。