草笛日記

どんな事でも、好奇心の赴くままのブログです。
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梅雨寒




梅雨寒や 友離り(さかり)行く 老いの果て  


仕事仲間が、丁度、一年前のご引退後、最近、持病を悪化させ、
遠い地にお住いのお嬢様との同居のため、お引越しをされるという。


とおに80歳を超えていらっしゃるから当然の帰結ではあるが、
友人が遠方へ離れてしまう事が寂しい。

バスの窓から。老舗、井上蒲鉾店の前
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現役時代から、私よりずっと若々しく、密かに、羨ましく思っていた。
ふっくらとした、色白のお肌がつやつやして、常に笑顔でいらして。。
生徒さんが東大に合格するたび、嬉しそうにご報告なさって。。。
「素敵なメリーウイドウね。」と御噂していた方。

地域への貢献を第一に、最後の生徒さんの東大合格を機にご引退。
その後、ほっとなさったのか、一気にお疲れが出たご様子。
働きすぎとは言いません。
敢えて言えば、力の限り、お仕事を愉しんだと言えるでしょう。


見かけや精神の若さに関係なく身体は確実に時を刻む。
老いは残酷です。

世間は、「終生働け!加齢と戦え!最後まで自分で歩け!」と大合唱。
やだやだ、
縁側のお座布団で猫とお茶したい。
揺り椅子の上で、暖かいひざ掛けをして珈琲を飲みたい。
しかも、出来たら、綺麗な嫁や可愛い孫娘に囲まれて・・・

つくづく、ゆっくり、のんびり、お婆さんになりたいのよ。
私の望む、理想の、本当の老後生活!!



 


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文字摺り草・・・捩じり花とも言います

 



陸奥(みちのく)の しのぶもぢずり 誰(たれ)ゆゑに
     乱れそめにし われならなくに


河原左大臣、 嵯峨天皇の皇子の源融の作で古今集や百人一首に。
光源氏のモデルとも言われているそうな。


その文字摺り草を、なんと!我が庭に発見!。
この家を建てた直後、この草が庭一面に咲いて・・・ピンク色に染まるほど。
年々減って、ついには一本も観ることなく、十数年以上たちます。
北冷地に咲くという草、ついに温暖化による消滅かと思いきや、突然の再登場。

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三十センチ離れてもう一株。
捩じれているから、ねじり花とも言います。
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来年も再来年も・・・忘れないでねと。



促されて、久しぶりに駄句五つ。


もじずりに、意地もあらんと 老いの庭
陸奥(みちのく)に ねじれ咲くとう、文字摺草
文字摺り草 すっくと 文をしたためる  

雀の子、捩じり花にも 臆せずに
荒れ庭に、パン食む雀と捩じり花

 





 





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駄句‥・・七つ

  



ナントカ、俳句を捻ってみました。即興です。



兜太逝く 淡き苦みや 蕗の薹

かすかにも震えし緑 蕗の薹

死に至るカウントダウン 春薄し

山笑みて 鎌倉暮らし 半世紀

五十路迎えし吾娘の頬にも 春光る

春暁の 目覚めに辛き 我が肢体

友あれば 贅沢ランチ 春の海

  


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金子兜太氏逝く




俳句をかじりたいという願いはまだ持ち続けている。
晩年の父の影響もあるが、
金子兜太氏の句風に惹かれたのが理由の一つだった。
兜太氏の流れをくむ句座を、おぼろげながら探していたのだが
行動力の無いままに、時が過ぎてしまった。

一昨日、亡くなったとか・・・年齢から言えば、仕方ない。
でも、かれの反骨の精神と、厭戦の誓いは、強く私に影響している。
東大を出て、出征し、帰国後は日本銀行にお勤めというエリート。
サラリーマン生活の中で、強烈な印象を放つ作句姿勢。

銀行員等朝より蛍光す烏賊のごとく
人体冷えて東北白い花盛り
おおかみに蛍が一つ付いていた
水脈(みお)の果(はて)炎天の墓碑を置きて去る


梅咲いて庭中に青鮫が来ている


最後の梅の句についての金子兜太氏の解説です。

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その頃から既にずっと庭全体が、朝なんか特に青さめているんです。
海の底みたいな感じ。青っぽい空気ですね。こう春の気が立ち込めているというか。
要するに、春のいのちが訪れたというか、そんな感じになるんですね。
それで朝起きてヒョイと見てね、青鮫が泳いでいる、というような感覚を持ったんですよ。
それですぐできた句なんですけどね。
私の場合だと、見たままを、そのまま丁寧に書くということよりも、
それを見ることによって感じたもの、
その感じたものからいろんなことを想像して書く、というふうなことがほとんどなんですね。
想像の中にうそが入ったり、ほんとが入ったりしていい加減なんですけどね。
それが自分では面白いんで。


ちょっと北関東訛りが残る口調で・・・俳句を語るお姿が懐かしいです。
強烈な自負に支えられていたからこその無欲で謙虚な姿勢。
ひょうひょうとした風貌ともども、公文公氏と重なるのですが・・・・

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写真は二枚ともネットより・・。

こうやって、昭和の才能がどんどん彼岸に去っていく。
私の妄想も去っていく・・

「同じ昭和を、細々ながら、生きたのよ」と言いつつ。







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駄句五つと短歌の試作三首

  


鎌倉の空温くもりて 飾り松
しめ飾り無くて 新居は静もれり
神苑の空にトンビの初詣
段葛行き交う人の 破魔矢鈴
あちこちの痛さを競う 新年会


羽子板も独楽も知らずに うつむきて
         孫はひたすらゲームに興ず

母よりも父に似たるを喜びぬ
         孫は確かに育ちゆくなり

ビジュアルが第一となりしこの世なら
         見目(みめ)人並みの孫に安堵す


この冬、なぜか感性がやたら鈍り、何を見ても面白くなく
詩歌の類を愉しむ余裕というか気分になれません。
正月だもの、なんとか無理やりにでも挑戦してみましたが・・・
お粗末です。

この頃、オレンジ色に惹かれます。元気色。
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今日は七日、飾りを片付けて・・・明日からは日常ですね。